クローバーの会では「交流と対話」を目的として、このホームページを開設しました。
クローバーの会では、このホームページを通じて、ダウン症を持つ人とその家族・支援者の方々のために、様々な情報を発信します。また、ホームページのゲストの方々からもご意見・お問合せや情報提供を頂きたいと願っています。
インターネットからの情報だけで事足りることはないのです。
こどもがダウン症と診断されたときにはインターネットからの情報を得るとともに、地域の親の会などで同じような境遇の人に出会い、顔を見て話し、様々な経験や考えに方に触れる‥そんな中で、思いもよらなかった情報も得られるものなのです。
苦しい時はともに悩み、よろこびを分かち合い、こどもの将来のことなどを本音で語り合える人たちと出会うことが、自分とその家族にとって大切なことだと考えています。
私たち自身もクローバーの会のホームページを通じてより多くの方々と知り合い、「交流と対話」が実現することを願っています。

クローバーの会に入会して

               & ダウン症の子どものお父さんたちへ!

クローバーの会 代表 浦西完次

 クローバーの会に入会したのは、2006年12月「アミティ舞洲」のクリスマス会からです。娘(真由子)が1歳半の頃でした。

私は、「父親として娘といっぱい話がしたい!」という単純な思いを原点に、真由子と関わってきました。ただ、何をすればいいのかわからない。将来についても不安なことばかりです。特に、漠然とした不安が先行して、何を不安に思っていいのかわからないのが困ったものでした。そういう時にクローバーの会に出会った訳ですが、私が入会した大きな理由は、やはりクローバーの会における男性(お父さん方)の存在感です。

クローバーの会では、「お父さんの飲み会」の場などを通じて父親としての子どもへの思いや、学校生活の話など(子どもの小学校での過ごし方から、先生とのやり取りまで)、いろいろ参考になることを聞かせていただいています。飲み会が定期的にあることも魅力的でした。
それだけでなく、先輩のお父さん方が気負わず自然体で子育てや仕事に取組んでおられる姿は、肩に力が入りがちだった私に「ボチボチいこうや」と思わせるきっかけになりました。
この「お父さんの飲み会」はもっと活用できると思います。

例えば、支援学校の校長先生の座談会なども具体的で大変ためになるお話でしたが(個別の指導計画もここで知りました)、こういった講師陣も「DS大阪親父の飲み会」などにお呼びして「ほろ酔いトーク」を開催すれば、さらに盛り上がるのでは…と考えた次第です。

ダウン症の子どもを持つお父さんたちへ伝えたいことがあります。
2010年に大阪で開催された「JDS全国大会」では、事前準備を含めてお父さんたちが頑張っている姿を見ました。エネルギッシュで個性的な人たちが多かったです。
ああいうイベントを除くと、日常的なところではお父さんの存在感は薄いと思います。
ある療育場面で、私が真由子との関わりについて話をしたときのことです。その時は珍しく私以外にあるお父さんが参加していました。その人から「父親として、妻と一緒に子どもに関わろうと思っているものの、仕事が忙しく、家に帰ってからも仕事のことが頭から離れない。どのようにしたら時間的・精神的余裕が持てるようになるのか?」と質問されました。
私は、「子どもができてから、仕事への考え方を変えた。具体的には、限られた時間で成果を出すよう努力している。重要なことに集中する、使える人は誰でも使うなど。また、子どもに関わっていると、会社でいろいろ問題があっても、あまり「大変だ!」と思わなくなってきたのも、仕事には良い影響をもたらしているように感じている。」と答えました。
実際に、真由子が生まれてから仕事の運気は上昇しています。そのことは、理屈では説明できないものですが、今述べたように、ある意味「開き直った」ことが良かったと思います。
ただ、このように書いたのは、「子どもと深く関わると仕事もうまくいきますよ!」と言うのが目的ではありません。
私は、ダウン症の子どもを持ったお父さんたちは、どのような思いを持っているのか、毎日の生活はどうなのか、また、ダウン症の子どもを持ったことで、仕事への姿勢に変化はあったのか、クローバーの会の方に限らず、いろいろなお父さんたちと話をしてみたいのです。
子育てをお母さんに完全に任せている人ならば、これといった思いもなく(あるいは避けて)暮らしているのかも知れません。ただ、自分の子どもと少しでも向き合ったなら、苦しいこと、悲しいこと、いっぱいあるのではないでしょうか。そういったことを出しつつ、「でも、いいこともあるよね」と語り合いたいのです。

ダウン症の子どもを持つお父さん!
子どもと積極的に関わりましょう!また、子どもと関わる中での「泣き笑い」の数々を発信しましょう!そして、それぞれの出来事に共感したり、教わったりする中で、ダウン症の子どもを持つお父さんの輪が広がっていくことを願っています。